釜匠 新作Giclee Print 「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」 - ㈱手塚プロダクション正式監修
このたび、COMBINE/BAMI galleryでは、釜匠翻案制作よる「鉄腕アトム」と「ジャングル大帝」の作品を新作限定Giclee Print として㈱手塚プロダクション正式監修のもと発売いたします。
作品名: 鉄腕アトムのキャビネット(Giclee Print. Ed30.)
Astro Boy Cabinet(Giclee Print. Ed30.)
作家名: 釜 匠 Takumi Kama
作品サイズ:
画面寸法 617×490(㎜)
額外寸法 781×654(㎜)
Print size 617 x 490 (mm)
Extra frame dimensions 781 x 654 (mm)
素材: Giclee Print. Ed30
制作年: 2021
特記事項: 額装裏面に奥付添付(証明書)
このGiclee Printは㈱手塚プロダクション正式監修を受けた、釜匠オリジナル版画であることを証明します。
COMBINE/BAMI gallery proves that this Giclee Print is a Takumi KAMA original print that has been officially supervised by Tezuka Productions.
作品名: ジャングル大帝のキャビネット(Giclee Print. Ed30.)
Jungle Emperor's Cabinet(Giclee Print. Ed30.)
作家名: 釜 匠 Takumi Kama
作品サイズ:
画面寸法 617×490(㎜)
額外寸法 781×654(㎜)
Print size 617 x 490 (mm)
Extra frame dimensions 781 x 654 (mm)
素材: Giclee Print. Ed30
制作年: 2021
特記事項: 額装裏面に奥付添付(証明書)
このGiclee Printは㈱手塚プロダクション正式監修を受けた、釜匠オリジナル版画であることを証明します。
COMBINE/BAMI gallery proves that this Giclee Print is a Takumi KAMA original print that has been officially supervised by Tezuka Productions.
釜匠は2017年アート台北初出品より本格的な海外での展覧活動を開始しています。2017年アート台北初出品の際、その作品は衝撃を持って迎えられ、作品から感じる風刺性が台湾のアートフェアで大きく共感を呼び、今や現地では有力コレクターをはじめ多くのファンを持つ作家となった。
この台湾での経験が、釜に手塚治虫との出会いをもたらす。台湾では日本のアニメーション作品が高く評価されており、なかでも手塚治虫は別格の存在として認識されている。それをきっかけに釜も手塚の自伝などに触れ、手塚作品を学んだ。「ジャングル大帝」に描かれた人間と動物の狭間で葛藤するレオたちの物語は、釜が自身の作品で表現してきた人間批判と親しいものであったからだ。
しかし、表現者・手塚治虫の巨大な存在感は釜に影を落とす。テーマが類似する部分があったからこそ、表現者としての力量を生々しく感じるところがあり、消化できぬ思考を残した。
今回、その手塚治虫との出会いが様々な要因を経て「鉄腕アトム」と「ジャングル大帝」を引用する作品へと結実した。「ジャングル大帝」のレオを〈キャビネットシリーズ〉の表現に取り入れた作品では、絵画とアニメの形式を混在させながら生命の問題をより鋭敏に訴える。「鉄腕アトム」のアトムを引用する作品は困難を極めた。
何しろ「ロボット」というモチーフを自身のテーマに沿って描いたことが、これまで無かったからである。ヒントは『アトムの最後』というエピソードに見出した。活躍した時代から時は過ぎ、アトムは博物館の中で眠っていたが、ロボットとの問題に苦しむ人間が彼を再起動させに来るが……というエピソードである。人間への悲しさが漂うこのエピソードに、現代のエゴイズムを見つめる釜の問題意識が重なった。
釜が描出したのは、目を閉じて、体のパーツも完全ではない姿。眠りにつくのか、目覚めようとしているのか、どちらにも解釈できる。背後の棚に描かれた「鉄腕アトム」の様々なキャラクターたちと現代社会を風刺するモチーフのそれぞれに、手塚治虫と釜の両者の問題意識を込めた。
このアトムが眠りにつくのか、目覚めるのか、釜は明確な答えを用意している。ただし、その答えがどちらなのかを鑑賞者に探ってほしいと願っている。
人間のエゴイズムを見つめる作家が、手塚治虫がレオやアトムに込めた人類への警鐘や「命の尊厳」といった問題を、人間の無自覚さを風刺する視点でどう解釈したのか。手塚治虫の訴えをなぞるだけでは、その答えには辿り着けない。手塚治虫との邂逅を糧に、創造性を飛躍させた釡匠の、鋭さを極めた表現は刮目に値する。
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釜匠 Takumi Kama Profile
1985 大阪生まれ 2006 第74回 独立展入選<東京都美術館・大阪市立美術館> (07‘入選) 2007 京都精華大学 芸術学部造形学科洋画コース 卒業 アクリル美術大賞展2007 優秀賞 <兵庫県立 原田の森ギャラリー> (08‘入選) 第5回 武井武雄記念日本童画大賞入選 2008 第12回 越後湯沢全国童画展入選 第7回全国公募 西脇市サムホ ール大賞展入選 第25回FUKUIサムホール美術展 奨励賞 (09‘佳 作,12’大賞) 2009 個展『枠の中』<BAMI gallery> 個展『枠の外』<高松天満屋美術画廊> 第13回上海アートフェアー 出品 (10‘) 2010 第8回 前田寛治大賞展出品個展『のぞきみ展』 <BAMI gallery> 2012 個展『ランチボックス』<松坂屋名古屋店> (14’,16’,19’) 個展『ナカマハズレ』<大丸東京店> (13’) 2013 個展『The works of KAMA Takumi /釜匠作品展』<BAMI gallery > 2015 個展『女子高生物』<BAMI gallery>個展『箱家』 <BAMI gallery> 2016 個展『箱庭』<岡山天満屋美術ギャラリー> (19‘) 2017 個展『箱庭』<福山天満屋アートギャラリー> 個展『箱の中』<あべのハルカス近鉄本店> (19‘) ART Taipei 2017 出品 <台湾> (18‘,19’) 2018 京都府新鋭選抜展2018 最優秀賞 <京都文化博物館> 2020 個展『枠の中』<BAMI gallery>